向日葵
彼と約束した朝。
ドキドキとワクワクに私は久々に本気メイクをした。
普段はノーメイクで過ごしています。
約束の時間より少し早くついたけど、彼はすでに待っていた。
「おはよー」
これが二人の初めての言葉だった。
彼はサングラスをかけて、ちょいワル系な出で立ち。
声は私の好きな低めの渋い感じ。
第一印象は見た目より真面目なギャップがいい感じ。
目的地までのドライブ、彼のトークでとても楽しく感じた。
家族の話、音楽の話…
彼は引き出しをいっぱい持っていた。
彼が案内してくれたのは、小さな向日葵達がいっぱい咲いていた所だった。
家族連れやカップルなど賑やかな向日葵畑。
きっと傍目から見れば私たちもその一部だろう。
まさか、不倫だとは思っていないでしょう。
帰り道も彼との話がつきる事がなく地元まで戻ってきた。
時刻は夕方の4時だった…